命ですからね。

松重見聞録


命ですからね。

今回はシリーズ初の東北編、秋田県にある「曲木専門」の家具工房を訪ねる。曲木とは、読んで字の如く木を曲げて加工する技術のこと。職人たちの手に掛かれば、1本の木材がまるで粘土のように曲がっていく…その原理とは?そしてその技術を支えている”工場のある秘密”にも迫る。


松重見聞録ダイジェスト

特集「松重見聞録」の動画の見どころをご紹介します。


シリーズ初の東北編 まずは名物「稲庭うどん」

今回は訪れたのは秋田県湯沢市。日本三大うどんの1つと称される「稲庭うどん」発祥の地ということで、まずは人気店・佐藤養助商店を訪れて腹ごしらえをすることに…。まるで新鮮なイカ刺しのように透き通ってツヤツヤな麺、そのお味とは?

稲庭うどんの工場見学も

食事処のすぐ隣には誰でも見学可能な工場ブースが併設されている。生地が瞬く間に均一な細さに伸ばされていく様子は見応え満点!東北のものづくりへの期待が膨らんでいく。

ドイツから日本へ「曲木家具」の魅力

触り心地はまるで「子どものひざ」

今回訪れた秋田木工は日本で唯一「曲木家具」を専門に製造する工場。ショールームを覗いてみると、美しい曲線の椅子がずらりと並んでいる。色々な椅子を座り比べてみる松重、肘掛けの曲線の触り心地が非常によく、「まるで子どものひざをよしよししてるみたい」な感触だという。

秋田木工本社のショールーム

畳から椅子へ 明治時代の急変化

風巻社長よると、秋田木工が創業したのは明治時代。西洋の文化が日本に広まり、カフェやレストランが増えたことで椅子の需要が急増したという。そこで明治政府が曲木発祥の地・ドイツへ職人たちを派遣、技術を持ち帰って日本でも椅子の製造が始まった。

左:秋田木工・風巻穣社長
120万脚以上販売されている秋田木工の顔「スツールNo.202」

木が粘土みたいに曲がる?

秋田木工の椅子作りは木材を約1年間天日干しにするところからスタート。椅子が出来上がるまで、全ての工程がこの工場で行われている。

工場に足を踏み入れると、早速「曲げ」の工程が行われていた。事前に木材にある処理をすることでぐにゃりと曲がるのだが、その仕組みとは?

スツールの脚を曲げる様子

国内最高難度の曲げを体験

木を3次元に曲げる技術を持つのは国内でもここだけと言われている。松重もその作業を体験、木を曲げるって一体どんな感触なのか!?

職人たちは軽々曲げていたが…

家具以外の〇〇も作る?工場の秘密探し

完成までの一連の工程を全て見学した後、出来上がったスツールに座ると感じ方も変わるもの。座り心地の良さを改めて感じながら「愛おしくなる」と松重。

組み立ての様子、この後塗装され座面が取り付けられると完成

しかしこれで終わりではなかった!工場では家具以外に「家具を作るためのあるもの」も作っている、とのこと… その秘密を探るため、工場を探索することにー。続きはぜひ本編をチェック。

関連クラウドファンディング

創業114年の曲木家具専門店「秋田木工」が誇る名作スツール

秋田木工は無垢材を曲げる立体的(3次元)な曲木を専門とする日本唯一の技術を持った工房です。グッドデザイン「ロングライフデザイン賞」を受賞したベストセラー商品と、秋田新幹線「こまち」のモケット生地を採用したスツールの最新作を販売します。