【1番札】高温サウナと天然水の打たせ水風呂!「日替わり湯」がすごい下町銭湯

ディレクターズコラム


【1番札】 高温サウナと天然水の打たせ水風呂!「日替わり湯」がすごい下町銭湯

初心者サウナーが、「本当にいいサウナを知っているに違いない」とおふろ屋さんにおすすめサウナを尋ね巡り歩く。初回は歩いていてたまたま巡り会った下町銭湯、どんなサウナと”おふろやさん”に出会えるのか?


TIMELINE編集部

編集部ディレクターによるコラムをお届けします。


数珠つなぎ式でサウナをめぐる。きっかけは…

時はサウナブーム。数年前から続いているこのブームが、TIMELINE編集部の一員・T氏に最近ようやく訪れた。

初心者サウナー・T氏は思った。巷にはサウナ情報が溢れすぎていて、一体どこから行ったらいいのかわからない…。しかし「自らもサウナを経営するプロ」なら必ず初心者でも良さがわかる最高なサウナを知っているに違いない!
おふろ屋さんにおすすめサウナを尋ね、数珠つなぎ式に巡ってみることにした。

スカイツリーに一番近い銭湯

初回は、大好きなスカイツリーを眺めながら歩いていた時、偶然出会った銭湯「薬師湯」に行ってみることにした。

薬師湯は昭和28年創業。店主である長沼秀三さんの祖父の代から営業をしているが、その前にも同じ場所に「薬師湯」自体は存在していたらしい。どこか懐かしいレトロな雰囲気で、地元の人たちに愛されているそうだが、スカイツリーができてからは若い世代の観光客も多く訪れるようになったという。

店主の長沼秀三さん。2人の弟はそれぞれ台東区の「萩の湯」と「寿湯」を経営している。

こんなものも浮かぶ?!遊び心満載の湯船

薬師湯の一番の特徴は、ユニークな日替わり湯。スカイツリーのライティングをイメージした名物「タワー風呂」(時間によって色が変化する)や、保湿効果が期待できる「椿オイル湯」、さらにはフルーツを丸ごと放り込んだ「フルーツポンチ風呂」など、種類は年間100以上にのぼるという。薬師湯のHPに日替わり湯のカレンダーが掲載されているのだが、気になる湯がたくさん…これは毎日通いたくなってしまう…!ちなみに、長沼さんにお会いした日の日替わり湯は「八朔湯」。生の八朔がゴロゴロと湯船に浮かんでいて、爽やかな香りが漂っていた。

名物のタワー風呂。そして銭湯といえば富士山のイラストが定番だが、薬師湯は男女共にヨーロッパの風景が描かれている。
フルーツがまるごとたっぷり浮かぶ「フルーツポンチ風呂」。インパクトが大きすぎる…!

打たせ水風呂が気持ちいい〜〜〜

そんな薬師湯のサウナは男湯105℃、女湯100℃という高温のドライサウナ。入った瞬間に木のいい香りがしてすでに気持ち良い。室内には昭和のポップスやジャズが流れていて、平成生まれ東北育ちという筆者も勝手に“昭和の下町の銭湯って感じだなぁ〜”なんて思いながら汗を流した。座面は2段で、定員はどちらも6名ほど。広過ぎず、狭過ぎずでちょうど良い。

12分ほど入り、しっかり汗をかいたら水風呂へ。薬師湯の水風呂は天然の地下水を引いており、温度は冬場は18℃ほど、夏場は24℃ほどと季節によって温度が変動するそうだが、いずれも冷たすぎず、気持ち良く入れる温度。元は水風呂が苦手でサウナを楽しめなかった筆者も、「むしろずっと入っていたい」と思うほど。水風呂の手前にレバーがあり、それをひねると奥の水道管から水が出てきて「打たせ水」を楽しめる。新鮮な水が流れ込んでくる感覚が肌でも分かるので、個人的には水を流すのがおすすめ(上がる時は止めるよう注意書きあり)。
「サウナ→水風呂→休憩」の3セットで気持ち良く「ととのう」ことができた。

休憩用の椅子は男湯3脚、女湯2脚用意されている。

湯上がりは広いロビーでゆったりと。駄菓子や地サイダーなども並んでいて、クールダウンにぴったり。

薬師湯店主のおすすめサウナは…?

このコラムシリーズでは、紹介した施設の店主に次なるおすすめ店舗を紹介してもらう。ということで、店主の長沼さんにおすすめを伺ったところ、4店舗の名前を挙げていただいた。その中でも気になったのが、同じ墨田区の京島にある「電気湯」。長沼さん曰く、「元国連勤務の若旦那を筆頭に、若いスタッフが工夫を凝らす発展途上銭湯」とのこと。どんなサウナなのか、次回もお楽しみに!

薬師湯

東京都墨田区向島3丁目46-5
03-3622-1545
午後3時30分〜深夜2時(水曜定休)
※狙い目は午後7〜9時ごろと深夜1時過ぎ
https://yakushiyu.com/