ヒラメさばき体験も!マユリカと紅しょうがの常磐もの満喫ツアー

ふくしま「おいSeaFood」


ヒラメさばき体験も!マユリカと紅しょうがの常磐もの満喫ツアー

1年を通して福島県沖では上質な海産物が水揚げされているが、冬はヒラメやアンコウ、アオノリなど「常磐もの」を代表する海の幸が目白押し。そんな冬の福島を、プライベートでも仲の良いお笑いコンビ、マユリカと紅しょうがの2組が訪問!自分たちで調理したり、魚をさばいたり、五感で常磐ものの魅力を味わい尽くした。[Presented by 水産庁]


ふくしま「おいSeaFood」

ふくしまの豊かな海で獲れる魚たち、そしてその魚たちを食卓へ届けるために奮闘する
プロフェッショナルの姿をお届けします。


まずは相馬の名産品から!

左から 紅しょうが:熊元プロレスさん 稲田美紀さん、マユリカ:阪本さん 中谷さん
後ろに見えるのがアオノリの養殖場。

今回2組がやってきたのは、福島県の北部に位置する相馬市。市内にある潟湖・松川浦は東北で唯一のアオノリ(ヒトエグサ)の養殖地となっている。
松川浦のアオノリは豊かな香りと歯ごたえのある食感が特長で、地元では味噌汁はもちろん、佃煮や酢の物など様々な調理法で親しまれている。

乾燥させたアオノリはスーパーなどでも手に入る。
カップラーメンにトッピングするのもおすすめ。

定番の味噌汁で

まずはそのアオノリを味わうために、一行は松川浦のすぐ近くに宿を構える「丸三旅館」へ。若旦那の管野雄三さんが、アオノリの味噌汁を準備してくれていた。

右:丸三旅館・管野雄三さん

お椀を顔に近づけると…
「うわ!すごい香り!!」「ノリの香りすご!!」とまずは香りの良さに驚いた4人。

そして一口すすると、「磯の香りと言っても嫌な感じじゃなくて、本当にアオノリのいい香りだけがする」「うますぎるわ!」と大絶賛。

油との相性も抜群!

続いて味わうのはアオノリの天ぷら。相馬では定番の食べ方ではあるが、衣がしっかり付いていないとバラバラになりやすく、かといって衣をつけすぎても食感が悪くなる、かなり難しい調理法だ。
管野さんおすすめの分量(4人前)と作り方は下のとおり。

乾燥アオノリ10g、水100g、片栗粉20g、天ぷら粉20g。

①乾燥アオノリに水を加え、水分がまんべんなく行き渡るようにほぐす。
②片栗粉と天ぷら粉をあらかじめまぜておき、ほぐしたアオノリに加えてなじませる。
③手を使いながら薄い楕円形に広げる。
④カリッとするまで油で1分ほど揚げる。

ポイントは、箸で叩いて表面に凹凸をたくさんつけること。こうすることで全体がカラッと揚がり食感が良くなるのだそう。
油に入れるとどうしてもアオノリがばらけてきてしまうが、慌てず菜箸で集め、天ぷらなべの角を使うときれいにまとめることができる。

揚げたての天ぷらはサクサク!アオノリの食感もしっかりと感じられる。

4人も天ぷら作りに挑戦してみることに。熊元さんは欲張るあまり、「一口大に」という管野さんのアドバイスをよそに、たっぷりのアオノリを手に取り豪華に油の中へ!

さらに慌てて菜箸を動かしたため2つに割れてしまったが、素材の良さがしっかりと生きているのでお味は申し分なし!「海の中で口を開けたみたい!!」という独特な表現を残して、アオノリの香りを絶賛した。

“住みます芸人”のおすすめはあの魚

アオノリを味わった4人は、豊かな海を見に海岸へ。するとそこで待ち構えていたのは、2011年から福島に住む、「よしもと福島県住みます芸人」のぺんぎんナッツ。4人の事務所の先輩でもあることから、「福島のことなら任せてよ!」と駆けつけてくれたのだ。

よしもと福島住みます芸人 ぺんぎんナッツ
左から中村陽介さん、いなのこうすけさん

そんなぺんぎんナッツのおすすめは、常磐ものの代表格・ヒラメ!まさに4人が訪れた冬が旬で、脂乗りが良く身もしっかりしているという。

ぺんぎんナッツ 中村さん「ヒラメ食べたいでしょ?!それなら”オーシャンブラザーズ”のところに行ってください!」

噂の兄弟・オーシャンブラザーズ

中村さんの情報をもとに一行が向かったのは、水産物の加工を手掛ける中澤水産。待っていたのは、中澤久仁彦さんと弟の由樹さん兄弟。この2人こそが、相馬の海産物の魅力を全国に発信しようと奮闘する、オーシャンブラザーズだ。

兄の中澤久仁彦さん(右)と弟の由樹さん。

元々は2人とも住宅設備メーカーと自動車メーカーという別業界で働いていたが、ふるさと相馬を盛り上げたいと家業を継ぐことを決意し、2023年から兄弟で加工品の販売に力を入れている。

看板商品は「平目と生海苔の海鮮ぶっかけ丼」。常磐もののヒラメと松川浦でとれたアオノリを、少し甘めの醤油ダレで味付けした逸品。熱々のごはんにかけるだけで、手軽に極上の海鮮丼を味わうことができる。

平目とアオノリの他にも、スルメイカ、メカブ、ツブ貝が入っていて食感も良い。

海鮮丼を味わう前に2人が案内したのは、ヒラメのいけす。この日入っていたのは、特大のヒラメ。「でかー!」「ギター担いでるみたいやな!」と一同大興奮!

ヒラメさばきに挑戦!

ここでは特別に、ヒラメのさばきに挑戦させてもらうことに!
中骨に沿って中央に切り込みを入れたら、骨に沿って包丁を滑らせ身を切り離していく。腹側と背側で2枚ずつ身(サク)を取れば完了だ。

ここで一番の手腕を発揮したのは阪本さん!滑るような手さばきで、あっという間にサクを切り取り、2人に「上手!オーシャンブラザーズに入れますね」と言わしめるほど。
一方相方の中谷さんは恐る恐る包丁を進めたあまり、だいぶ身を残す結果となったが、貴重な体験を楽しんだ。

がんばったご褒美は…

ヒラメをさばいた後は、オーシャンブラザーズイチオシの「平目と生海苔の海鮮ぶっかけ丼」を試食!感想はもちろん…

「これやばいな!!」と箸が止まらず全員が即完食!

ヒラメのぶっかけ丼をはじめ中澤水産の商品は、相馬市の「浜の駅 松川浦」などのほか、インターネットでも購入することができる。

最後まで常磐ものを食べまくる!

オーシャンブラザーズに別れを告げると、再びぺんぎんナッツが登場。
「ヒラメは常磐もののほんの一角!まだまだ美味しい常磐ものがあるから相馬駅近くの居酒屋にぜひ行ってみてほしい!」とのこと。

市場直送で鮮度抜群

やってきたのは、JR相馬駅近くに店を構える居酒屋「武玄(むげん)」。
市場から直接仕入れているという新鮮な魚介類のほか、地場産品を使った料理を味わうことができ、地元の人にも人気の店だ。
この日は、マダイ、ホウボウ、カワハギの3種の常磐ものを用意して、それぞれ刺身にしてくれた。

上からマダイ、ホウボウ、カワハギ。特別に姿盛りで用意してくれた。

マダイはプリッとした身に上品な甘み。湯引きすると皮目の弾力が加わって、生とはまた違った食感が楽しめる。
白身魚のホウボウは淡白かと思いきや、甘みと旨みがしっかり。脂が乗ってとろけるような食感もたまらない。

「うんま!噛むたびに味しますね!」と中谷さん。

カワハギは濃厚な肝を少し醤油に溶いて食べるのがおすすめ。
これには稲田さんも「クリーミーで濃厚。身もこんな厚さで食べたことがない!」と感動した様子。店主の森保幸さんによると、日本酒と一緒に味わうとより肝の香りが際立つのでおすすめだそうだ。

中央:武玄 店主・森保幸さん

ふわふわでコリコリ食感

続いて登場したのは、カスベの煮付け。カスベとは、いわゆる「エイ」のことで、北海道の味覚として広く知られているが、福島県沖でも水揚げされる常磐ものの一員で、地元では古くから親しまれてきた。
身はふわっと柔らかく、軟骨はコリコリとした食感だ。

珍しい見た目にやや困惑しつつも、かぶりついてみると…

阪本さん「むちゃくちゃうまい!」
稲田さん「この食感がいい」と、あっという間に完食!

紹介した場所


◼︎丸三旅館
福島県相馬市尾浜牛鼻毛33
0244-38-8113
http://marusan-soma.jp/

◼︎中澤水産
福島県相馬市尾浜平前49
0244-38-8220
https://www.nakazawa-suisan.com/
※見学はできません

◼︎居酒屋∞武玄
福島県相馬市中村田町19
0244-35-1888
17:30-23:00
17:30-24:00(休前日)
※日曜定休 月曜が祝日の場合は日曜営業・月曜休み
https://mugen.soma.blue/