ディレクターズコラム
【新商品レビュー】“特化型”低温調理器「スローマイスター」を使ってみた
低温調理の人気メニュー「サラダチキン」と「ローストビーフ」がボタン2つで作れるという機械が発売された。低温調理と聞くと難しそうなイメージで手を出そうとも思わなかったが、本当に手間なく作れるのか?料理をあまりしないズボラ女性ライターが検証してみた。
新発売の低温調理器、何が今までと違う?
この夏、販売開始予定の“特化型”の低温調理器「スローマイスター」。発売より一足先に使用してみたので、率直な感想を綴ろうと思う。みなさんが購入を検討する際、少しでも参考になれば嬉しい。
コンパクトさが◎
低温調理器とは、その名の通り、低温(50〜70℃前後)でじっくりと加熱する調理家電のことで、仕上がりが「柔らかい」「ジューシー」との評判をよく耳にする。
まずこの低温調理器、届いてまず最初に驚いたのが想像よりはるかに小さかっただったこと。うちにあった電子ケトル(一般的なサイズのもの)と並べて見てみると、いかにコンパクトかがわかってもらえるだろう。
人気メニューに特化した仕様に
さて、この低温調理器、なぜ“特化型”と呼んでみたかというと2種類のメニューを作ることに特化しているから。そのメニューとは、サラダチキンとローストビーフだ。
某超有名低温調理器のメーカーの調査によると、蒸し鶏(=サラダチキン)は60か月連続人気No.1レシピ。次いで人気なのがローストビーフだという。
「低温調理器」と聞くと、「操作がめんどくさそうで結局自分は使わなそう」というというのが率直なイメージだった。実際、他の調理機器について考えてみると、一人暮らし歴10年で一番よく使ってきたもの=電子レンジですら、押したことのないボタンだらけだ。
しかし、この商品、そういうめんどくさがり屋さんのために(?)、2大人気メニューについて、温度と時間の設定をボタン1つでやってくれる仕様にしたという!期待大!
人生初!実際にローストビーフを作ってみた
記念すべき、人生1回目のローストビーフづくり開始。自分の台所事情について紹介しておくと、ちゃんと料理をする頻度は多くて週に3回くらい。でも味はそこそこなものができていると思うので、総合的な料理スペックは自己採点で69点くらいだ。
検索してみたところ、ローストビーフは冷まして食べる時、脂身が多いと美味しくなくなるため、赤身のブロック肉を使用するといいらしい。まずは形から入るタイプなので、奮発していいお肉を買ってみた。
実はこれが大正解の選択。後日料理家の方から教えてもらったのだが、ローストビーフはお肉がもつ柔らかさ・香りなども出来栄えにダイレクトに影響するそうで、「黒毛和牛は相性ばっちり!いいチョイス!」だったそう。
STEP.1 準備
まずは塩胡椒をして、お肉の表面を焼く。(所要時間5分くらい)
STEP.2 低温調理器に投入
耐熱のポリ袋にお肉を入れ、調理器に投入。「MAX」という表示まで水を注ぐ。(水の量はマグカップ2〜3杯くらいと少量で済んだのが意外だった。)
STEP.3 待つのみ
ローストビーフボタン→決定のボタンを押して、待つ。(ここまで10分かからず…!)
昔、実家の母がローストビーフを何度か作ってくれたが、すごく大変そうだった記憶があった。しかし、今回の工程は以上で終了。機械からは湯気が出る様子もないし、音も特にしない…。本当にこれで完成するのだろうか…?
結論「母よ、ごめんなさい」
ただただ、疑いながら待つこと90分。出来上がったのがこちら。自分が一流の料理人かと勘違いしそうになるほど、美しい出来栄えだ。
いざ、実食
果たして出来栄えは…?
・・・・・・・・・・・。
思わず自分で自分に拍手してしまった。
切るのが下手な私は、ローストビーフにしてはかなり結構厚めにカットしてしまったが、全く気にならないほど、本当に柔らかくでジューシー!美味しすぎて、ワインも進んでしまう。
ちなみに私は疑り深い性格なので、「まぐれかもしれない」とまだ疑いの目を向け、後日さらに2回作ってみた。….全部大成功だった。
初回にして、母のローストビーフを超えてしまった。母よ、ごめんなさい。今度実家に帰る時には、機械ごと持って帰って、作って食べさせてあげたいなと思っている。(スーツケースに入れて持って帰れるくらい軽いし小さいので)
ちなみにサラダチキンも作ってみたら、いい出来栄えだった。ただ、一度に作れる量は2人前くらいかなという印象。1人暮らしやパートナーとの2人分の量を作るのには最適で、「家族4人分のメインを一気に作る」などの用途には合わないかもしれないので、ご参考までに。
もちろんローストビーフとサラダチキン以外のメニューにも対応。設定温度は40〜95℃で1℃刻みに、設定時間は1〜300分で5分刻みに調節可能となっている。付属のレシピブックに、サーモンのコンフィ、りんごのコンポートといったメニューの作り方も記載されていたので、今後いろんなメニューに挑戦してみたい。
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